2014年ブラジルW杯アジア3次予選 日本VS北朝鮮 金日成スタジアム

アウェー北朝鮮ピョンヤン金日成スタジアムでの日本VS北朝鮮戦。
22年ぶりのピョンヤンでの試合ということで試合前から日本サッカー史に残る一戦になるのではないかと思っていたが、予想通り伝説の一戦になった。
過去の代表戦では見たことのないほどの、「究極のアウェー戦」というフレーズが過大評価でもなんでもない、まさに超アウェーの雰囲気。
北朝鮮の旗、人民軍の軍人、マスゲームを思わせる統制のとれた赤いパネルで染まった5万人の金日成スタジアム
それに対して日本人サポーターはわずか150人で、しかも一か所に固められたうえに人民軍の軍人に完全に取り囲まれるというありさま。
日本の国歌斉唱のときにはスタンドから一斉に大ブーイング。
このあいだのアウェーのタジキスタン戦のサポーターがどれだけ紳士的だったのか、はからずも思い知らされる結果となった。
バーレーンの主審もはたして試合のあと無事に国に帰れたのだろうか・・・・
肝心の試合は前半30分ごろに北朝鮮チョン・テセを下げるというナゾの采配。
後半5分には北朝鮮のパク・ナムチョルにヘッドで決められ1−0に。
北朝鮮はフィジカルの強さのほかに時間稼ぎの遅延行為なども目立ち、イエローカードが飛び交い、一時は日本と北朝鮮の選手が乱闘寸前かと思わせるようなヒートアップする場面も。
日本は内田篤人ハーフナーマイク李忠成を投入するも流れを変えることはできず、そのまま1−0で北朝鮮に敗北。
ザックジャパン初の黒星はここ北朝鮮ピョンヤンの地でつけられてしまうという結果になった。
李忠成が試合終了直前に交代で出てきたとき、韓国や日本にすさまじい対抗心を燃やすスタンドの観客たちの心境はどんなものだったのだろうか。