NHKEテレ戦後サブカルチャー史最終回

10回シリーズのNHKEテレ戦後サブカルチャー史も今日で最終回。
この時代の雰囲気を示す作品として浅野いにおの虹ヶ丘ホログラフが取り上げられてたが、映画化されたソラニンでもおやすみプンプンでもなくこの作品を持ってくるとは。これは浅野いにおファンじゃないとまず知らない作品だぞ。
00年代はインターネットによる情報革命がまさに起こった年代で、2ちゃんに電車男に番組では触れられなかったけどYouTubeをはさんでニコ動が出て初音ミクが出て急激にネットの世界が変わってきた。そしてこれまでアメリカやヨーロッパの文化に憧れ強い影響を受けてきた日本がポップカルチャーによって逆に外国人から非常に注目されてるという逆転現象が起こってるすごい時代でもある。さらにドミューンの出現もこのころだ。00年代初期と後期ではネット文化もだいぶ違う気がしたのでそのへんももうちょっと突っ込んだ分析があってもよかった。テレビでちょっと取り上げられて売れかけのバンドがまだ魔法のあいらんどとかでホームページ作ってたりして懐かしかった。あとブログが徐々に流行り始めたりとか。
ネットの隆盛とは反対に次々と雑誌が休刊や廃刊になった時代でもある。
途中でサウダージというラッパーの映画が取り上げられていたが、地方の衰退と働いても働いても貧困から抜け出せないという最近顕著な社会問題が顕在化してきたこととこの映画のテーマがリンクしてるような気がする。00年代から徐々に日本でもラッパーが増えてきた気がするが、直接的な言葉で社会に対する怒りや主張をぶちまけるからか。ネットの発達により既存メディアを通さずタブーなくものが言えるということも関係しているかもしれない。
そういえばシリーズ最初のころの予告映像ではラブライブがチラッと出てたような気がしたのに本編には結局出てこなかった。あと新たなバンドブームが起きるきっかけにもなったけいおんもなかった。あとまどかマギカも出なかったな、と思ったがまどかマギカは2011年か。10年代もアラブの春が起こり、震災の天変地異で世の中がひっくりかえり、その混乱も醒めないうちに同時多発テロ首謀者のビンラディン殺害のニュースが飛び込み、さらに年末には金正日が死ぬという激動からはじまりロンドンオリンピックやブラジルワールドカップなどがあったが、さらに10年代後半も大なり小なりの変化が待っているのだろう。天皇陛下もすでにかなり高齢で死んだら元号が変わるという瞬間を目にすることになるだろうし。2020東京オリンピックまでに日本社会とサブカルチャーの世界にはどんな激変が待ち構えているのだろうか・・・