4年目の311

311からもう4年目になってしまった。
3月11日当日は国会中継を観てて当時の菅直人首相に献金疑惑がもちあがり追及を受けているという最中でやたらと細かく長い揺れが続いたと思ったら、いきなりそれが体験したこともない凄まじい揺れになってあわてて外に出て、それから何があったのかと思ってテレビをつけようとしたら停電していてテレビがつかない。地震があってからしばらくは余震が凄まじい回数で起こって部屋の様子もおちおち見に行けなかった。それから丸一日電気は復旧しないまま夜になり、あたりは真っ暗な中仕方なくコートを着たまま家のこたつで横になって朝を迎えた。ふと車のラジオなら使えると思い立って、それでずっとラジオだけで情報をとっていた。(結果的にこの思いつきがあとで正解だったと分かった)
結局自分のところで電気が復旧したのは12日の夕方前ぐらいで、テレビをつけたら凄まじい津波が街を飲み込む映像が映し出されて絶句した。それから原発が爆発したという信じられない一報が入り、もう何がどうなってしまうのかという不安が続いていた。
4年が経ったけど震災の風化は早いと感じる。被災地じゃないところはもう何事もなかったかのように良くも悪くも動いている。その間に凶悪事件やゴシップや政治問題が幾度も起こり、人々はそればかりに終始してしまっているようにすら見える。結局震災があろうが原発が吹き飛ぼうがたとえ戦争があろうが何もしない奴は何もしないのだろう。それでも本気で復興に向き合い支援を継続している人たちが確かにいる、ということが救いである。
2020年東京オリンピックで復興した東北を世界中の人々に見せるなんて安部総理は宣言しているが、たとえオリンピックが来てもそこで復興が終わるわけではないし、オリンピック以後も復興は続いていくことだろう。10年以上の長いプロジェクトになるだろうということは今の現状を見てると予測はつく。その間にもまた凶悪事件やら政治問題やら色々起きることだろう。それでも続けていかなければならない。冷笑や無関心と戦いながら長い長い復興への道はこれからも続いていく。